「家から一歩も出たくない」「食欲もない」
そんな、生きているだけで精一杯だった日々が、私にはありました。
すべてを失ったと思った時、
“このままでは終わりたくない”という気持ちだけを頼りに、私が選んだ最初の一歩。
それが、ただ「歩く」ことでした。
どん底の中で見えた「最初の一歩」
人生で、これほど落ちたことはないと思える日々。
何もかもが崩れ、外に出る気力すらありませんでした。
そんな時にふと浮かんだのが、「今までしてこなかったことをしてみよう」という考え。
その中で真っ先に始めたのが、「歩くこと」でした。
冬の風が教えてくれた感覚
1月の寒い季節。近所のスーパーへ、歩いて出かけました。
風は冷たかったけれど、久しぶりに肌で自然を感じました。
刈り取られた稲の香り、水辺のせせらぎ、小鳥の鳴き声。
普段は車で通り過ぎていた景色が、こんなにも豊かだったことに、驚いたのを覚えています。
歩いて気づいた、ありがたさと発見
「なぜこんなどん底に落ちたんだろう？」
考えながら歩く中で、ひとつの気づきがありました。
日常の中の“当たり前”が、実はとてもありがたいことだったのだと。
車がある便利さ、体が動くことの奇跡、人と会える日常。
歩いたことで、失っていた感覚を取り戻し始めていたのです。
変わったのは「すべて」ではなく「少し」
そこから、急に人生が好転したわけではありません。
でも、「私は変われるかもしれない」と、ほんの少し思えたんです。
大きな一歩ではなく、小さな一歩。
けれど、それが私にとっての希望のはじまりでした。
歩くことがくれた4つの効果
私が「歩く」ことで得られた変化は、こんなものでした
• 気持ちを前向きにしてくれる
• 季節や自然を感じられるようになる
• 頭の中が整理されて、思考が落ち着く
• どんな人でも無理なく始められる「最初の行動」になる
まとめ：新しい一歩を踏み出すあなたへ
この体験は、私の一例にすぎません。
でももし、同じようにどん底を感じている方がいたら、
「今までと違う行動をしてみる」という一歩を、ぜひ試してみてほしいのです。
その小さな一歩が、心の中に光を取り戻すきっかけになるかもしれません。
そして、歩くという行動が、あなたの人生のリズムを少しずつ変えてくれると信じています。
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