こんにちは。
今日は、少しだけ個人的なお話をさせてください。
私がどん底に落ちていたとき、心の中に引っかかっていた「親との関係」。
その中でも、とくに複雑だった母への想いを、今、改めて手紙の形で綴ってみたいと思います。
これは、私自身の「心の整理」であり、
同じように親との関係で悩んでいる方の、なにかヒントになればという願いでもあります。
「お母ちゃんへ」
お母ちゃん、元気ですか?
もうそっちの世界に行って、1年4ヶ月ほどになりますね。
私は今、新しい土地で、なんとか仕事をして生活しています。
いろんな人に助けられながら、やっと少しずつ笑えるようになりました。
でもね、今日はどうしても伝えたいことがあるんです。
ずっと、あなたのことを誤解していました
私は、ずっと「お母ちゃんは私のことが好きじゃない」と思い込んでいました。
・兄と比べられてばかりだった。
・誕生日に何もしてもらえなかった。
・何かお願いすると、「忙しい!」「お金がない!」って言われた。
私は、愛されていないんだって思ってた。
だから、お母ちゃんのことがずっと嫌いでした。
でも、自分が親になって気づいたんです。
私も同じことを、子どもにしていました
忙しくて、余裕がなくて、
子どもに冷たいことを言ってしまった日もありました。
息子に「お姉ちゃんばっかり可愛がってる」って言われた時、
あの時の自分が、母に言った言葉とまったく同じで、「ハッ!」としました。
私は、母として一生懸命だった。
そして、きっとお母ちゃんも同じだったんだよね。
あの時、あなたに謝れてよかった
まだお母ちゃんが話せるうちに、
「ごめんね、私は誤解してた」って伝えられて、本当によかったと思っています。
お母ちゃんの目から涙がこぼれたのを、私は今でもはっきり覚えています。
あの涙は、きっとずっと私に気づいてほしかった、
でも言えなかったお母ちゃんの気持ちだったんだよね。
今は、心から「感謝」しています
私は、あなたに愛されていた。
あのとき気づけなかったけど、
ご飯を作ってくれたことも、
寒い冬に布団をかけ直してくれたことも、
それは全部、愛だったんですね。
気づくのが遅くてごめんなさい。
そして、本当にありがとう。
最後に
今、毎日仏壇に手を合わせて、感謝の気持ちを伝えています。
お母ちゃんの人生も、きっと大変だったと思う。
それでも私を育ててくれて、ありがとう。
そして、
今はようやく、あなたの娘でよかったと思えています。
また会える日が来たら、笑って話そうね。
それまで、もう少しだけ、こっちでがんばって生きてみます。
ありがとう。
愛しています。
読んでくださった皆さまへ
親との関係は、とても複雑です。
簡単に許せないこと、忘れられないこと、きっとあると思います。
でも、心の中で少しずつ向き合ってみると、
自分自身の心がほどけていくことがあります。
私の体験が、少しでも誰かの心の支えになれば幸いです。
今日も、あなたの心に穏やかな風が吹きますように。