“親なんて大嫌い”
そんなふうに思ったことありませんか?
親からの愛情を感じられずに育った私が、最後にたどりついた答えがあります。
私は、どん底人生の時にした行動のひとつに、親との関係の見直しをしたんです。
私の両親は、このどん底人生を味わっているときには、父親は他界しており、また母親はまさにもうそろ
そろ、この世を去るかもしれない状況でした。
私は幼い時から、親からの愛情が感じることができなく、特に母親に対しては不満が一杯ありました。
よく兄と比較をされて、「兄はしないのに、なぜあなたはそんなことをするの?」とよく言われていました。
また、小学生時代には「お友達の所で、誕生日会をしているから、私もしてほしい」というと、私の生まれた
のが6月なので、「田植えで忙しいからできない」と言われて、いつも寂しい思いをしておりました。
何かを頼むと、「忙しい!」とか「我が家には、余裕なお金がない」というのが母の口癖だったので、そんな
母親のことが大嫌いでした。
私はただ、ケーキが欲しかったわけじゃない!
私は、母親に愛されていると感じたかっただけなのに…..
でもそんな私も親になり、同じようなことを言っていた時期があったことに、ふと気付いたんです。
ちょうど子供が小学生の頃、1日の中で自分の時間もなく忙しい日々を送っていました。
もしかしたら、その当時の母親もそうだったのかな?と
またある時、息子から「母さんは、僕より姉ちゃんの方が可愛いんだ!」と言われたことがあるのです。
まさに、私が母親に言ったことが、我が身に起きたのです。
私自身は、どちらが可愛いなど比較をしたことはないですが、受け取る側からしたらそう感じるんだという
ことにも気が付きました。
私は母親が元気な時に、「私と兄とどちらが可愛いいの?」と聞いたことがあるのです。
その時の返事は、「どちらとも可愛いに決まってるでしょ!」と返事が返ってきました。
その当時は、兄の方が好きに決まっていると思い込んでいました。
私も息子に同じような質問をされたとき、「どちらとも可愛い!」と答えているのです。
よくよく考えてみると、私は母親に愛されていることに気が付いたんです。
母親が、まだ話ができるときに謝りました。
私は「お母ちゃんのことを誤解していたよ。そして寂しい思いをさせてごめんね!」というと、母の目から涙
が流れていました。
それからのち母親も他界し、両親はこの世にいません。
毎日仏壇に手を合わせて、気が付くのが遅かったですが、二人には感謝をしています。
親との関係を見直したことで、少しづつですが心も軽くなりました。
皆様、親との関係を見直すことは大変です。なかなか受け入れることも出来ないです。
でもゆっくりでいいので、時間をかけて少しずつ見直しに挑戦してみてください。
きっと自分自身の心の変化があると思います。
今回のお話は、私の実体験の一例です。
私も、まだまだ見直しをしています。その都度、気付きもあります。
親の気持ちが少しでも理解できたら、心も軽くなります。
また、親と会話ができる人は、親子関係も良くなることだと思っています。
皆様が笑顔を取り戻せる日を祈っております。