「時を待つ心」 〜桜のように信じて生きる〜

こんにちは。
今日は、私が人生のどん底にいたときに出会った「ひとつの言葉」と「一冊の本」
について、お話しさせてください。
あの出会いが、私の心に春を運んできてくれたのです。

 

「時を待ちなさい」と言われた日

人生がどうしようもなくうまくいかないとき、まるで自分だけが置いていかれているような、
そんな感覚に陥ることはありませんか?

私もまさに、そんな渦の中にいました。
仕事も住まいも、家族のことも、そして自分自身の心も、すべてが不安定で…

「一刻も早くこの状況から抜け出したい」

そんな焦りばかりが募っていた日々でした。

そんなとき、ある知人がふと、私にこう言ったのです。

「今の苦しみは、ずっとは続かないよ。
笑える日がきっと来るから、時を待ちなさい。」

その言葉は、不思議なくらい静かに、でも深く私の心に染みこんでいきました。

 

本との出会いと重なった言葉

それから少しして、私はある一冊の本と出会いました。
松下幸之助さんの『道をひらく』という本です。
何気なくページをめくる中で、ある一節が目に留まりました。

 

「時を待つ心」

何事をなすにも、時というものがある。
時 – それは人間の力を超えた、目に見えない大自然の力である。
いかに望もうと、春が来なければ桜は咲かぬ。
いかにあせろうと、時期が来なければ事は成就せぬ。
冬が来れば春はま近い。桜は静かにその春を待つ。
それはまさに、大自然の恵みを信じきった姿と言えよう。

 

この文章を読んだとき、私は涙が止まりませんでした。
あのとき、知人がくれた「時を待ちなさい」という言葉と、まるで同じ意味が、ここに記されていたのです。

 

桜が教えてくれた“信じて待つ”心

「なぜ今なの?」「なぜ私ばかりが?」
そう繰り返していた私の心に、この“桜のたとえ”は、あまりにも優しく、そして力強く響きました。

桜は、焦ることなく、春の訪れを信じてじっと待ちます。
信じて待つからこそ、その花は美しく咲くのです。

人の人生にも、きっと同じことが言えるのではないでしょうか。
「自分の春」を信じて、いまはじっと根を張る時なのだと

 

まとめ:待つことは、あきらめではない

「待つ」というのは、ただ何もせずに過ごすことではありません。
それは、「いま自分にできることを精一杯やりながら、やがて訪れる“その時”を信じて待つ」
そういう心の姿勢なのだと思います。

土の中で、静かに根を張る時期があるからこそ、いつかしっかりと芽が出て、花が咲くのです。

今、もしも焦りや不安の中にいる方がいたら、
どうか桜のように、自分の「春」を信じて待ってみてください。
人生には、必ず「咲く時」が訪れます。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
あなたにも、きっとその時がやってきますように。


 

 

 

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