心とモノの整理が教えてくれたこと|手放しの中で見えた本当の豊かさ

はじめに

最近、YouTubeで “断捨離” の話を耳にしました。

何気なく見ていたのに、その言葉が心にすっと入ってきて、

「そういえば私も、いろんなところに物が増えてきたな」と気づいたのです。

気がつけば、食器棚の中にも長い間使っていない食器たちが並んでいました。

「思い切って中をきれいにしよう」と決めた瞬間、心の中にも小さな風が吹き抜けたように感じました。

 

1年使わなかったものは手放す勇気

「1年使っていないものは、いったん手放してみよう」

そう思いながら食器を手に取ると、懐かしい思い出や「いつか使うかも」という声が浮かんできます。

しかし、その “いつか” が訪れないまま、時だけが流れていました。

それでも、「手放すのはもったいない」と感じる自分もいました。

物を大切にしてきたからこその気持ちです。

しかし同時に、「この思いを抱えたままだと、心も同じ場所にとどまってしまう」とも思いました。

 

偶然のタイミングが導くもの

そんな中、まるでタイミングを合わせたかのように情報が飛び込んできました。

以前住んでいた時に利用していた“えこ便” が、10月いっぱいまでガラスや陶器類を受け付けているというのです。

思わず「えっ!」と声が出るほど驚きました。

まさに今、手放そうとしていたのがガラスや陶器類。

偶然とは思えず、「これは流れだな」と感じました。

さらに、ちょうど友人と会う予定がありました。

わざわざ行く必要はなく、自然な流れで持っていける。

「なんてタイミングがいいのだろう」と、思わず笑ってしまいました。

この偶然の重なりに、心の中で小さくつぶやきました。

「まだ運気は下がってないな」と。

物を片付けようと行動したとき、ちょうど道が開ける─まるで導かれているかのような感覚を覚えました。

 

“もったいない” という気持ちの正体

とはいえ、心の奥には “もったいない” という気持ちが残ります。

「まだ充分使えるのに」「使ったほうがいいのでは」という声。

けれど私はこう思いました。

“もったいない” という気持ちの中には、感謝と同時に「執着」も混ざっている

その執着を少し手放すことで、エネルギーの循環が始まるのではないかと感じました。

だからこそ今回は、感謝を込めて手放すことに決めました。

「これまでありがとう」と心の中でつぶやきながら、ひとつひとつの食器を箱に入れていきました。

 

片付けは心の整理でもある

すると不思議なことに、食器棚を整理していくうちに、心まで軽くなるのを感じました。

物を動かすたび、自分の中で止まっていた気持ちも動き出す─まるで心の中の埃を払い落としていくような感覚でした。

思えば、今まで私の中にも「手放したいのに、できない気持ち」がいくつもあったように思います。

その一歩を踏み出す勇気をくれたのは、“行動してみよう” という小さな決意でした。

 

運気と心の流れ

YouTubeの動画である人が言っていました。

「悪い出来事を良い方向に転換できるようになると、運気が回るようになる」

「夢のゴールよりも、その道中こそが幸せなんだ」

その言葉を聞いたとき、胸が温かくなりました。

うまくいかない日も、立ち止まる時も、すべてが学びの途中。

その過程こそが、自分を育ててくれているのだと気づいたのです。

片付けを通して見えてきたのは、“整理” とは終わりではなく、“流れを作る始まり” だということ。

物を減らすことが目的ではなく、心がすっきりして、次の一歩を軽やかに踏み出せるようになること。

そして、思い切って動いた瞬間に“偶然のようなタイミング” が訪れるのです。

 

少しずつ整える大切さ

今はまだ、すべてを完璧に片付けられたわけではありません。

食器棚も、家の中も、そして私の心も、少しずつ整えている途中です。

それでいいと思っています。

一度にすべてを変えようとすると苦しくなるけれど、少しずつなら自然に流れに乗れる。

今日より明日が少し軽くなるように、焦らず、ひとつずつ整えていけばいい。

片付けながら、私は何度も思いました。

「物も心も、置きっぱなしでは輝かなくなるんだな」

手をかけ、光を通してあげることで、また違う表情を見せてくれる。

人の心も同じで、手をかけてあげることで、また動き出すのかもしれません。

 

手放すことで生まれる余白

この出来事を通して、私は「手放す=失うこと」ではなく、「新しい余白をつくること」なのだと学びました。

その余白には、新しい風が入り、思いがけない幸せが流れ込んでくる。

だから、迷ったら“今できる小さな整理” から始めてみようと思います。

もしかしたら、それは“運気を整える” 最初の一歩なのかもしれません。

そしてその一歩が、これからの私を、もっと軽やかで優しい場所へ導いてくれる気がしています。

 

 

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