父の言葉から気づいた老化の現実と、私が始めた足裏ケア習慣

はじめに

老化はある日突然やってくる?

子供の頃、健康について深く考えることはほとんどありませんでした。

夜更かしやお酒とも無縁で、体が自然に元気に動いてくれるのが当たり前だったからです。

けれど、大人になり年齢を重ねる中で、私の心に強く残っているのは亡き父の言葉です。

「75歳を過ぎたら、どうも体が思うように動かなくなった。物忘れも増えて、教えてもらったことを

復習し直そうとしても、頭がこんがらがってわからなくなるんだよ。」

父がよく口にしていたこの言葉は、老化の現実をシンプルに表しています。

若い頃には多少の無理も効くけれど、ある年齢を境に「ガクッと変化が訪れる」。

その実感は、私自身の心にも大きな問いを投げかけました。

 

なぜ75歳を境に変化を感じやすいのか

医学的に見ても、70代半ばは心身の変化が表れやすい時期といわれています。

脳の変化:神経細胞の減少が補えなくなり、記憶力や処理能力が低下しやすい。

筋力の低下:50代から緩やかに落ちる筋肉が、70代半ばから急激に減りやすい。

血流の衰え:動脈硬化や心臓の機能低下で、脳や体への酸素供給が滞りやすい。

予備能力の限界:若い頃には余力でカバーできた不調が、年齢とともにカバーできなくなる。

父の言葉は、こうした体の仕組みを体感として表現していたのだと思います。

 

私が始めた「足裏ケア」の習慣

父の言葉を思い出すたびに、「私も今からできることをしよう」

と考えるようになりました。

その一つが、足裏マッサージやふくらはぎのケアです。

最近はツボ押し用のボールを使って足裏をコロコロと刺激したり、

湯船に浸かりながら温まった体になっところ、

ふくらはぎを丁寧にほぐすことを日課にしています。

 

 

足裏を刺激すると何が起きるのか?

足裏には全身の神経が集中しています。

東洋医学では「反射区」と呼ばれ、それぞれの臓器や器官につながっていると考えられています。

• 土踏まず → 胃や腸などの消化器系

• かかと → 腰や坐骨神経

• 指先 → 頭や目

こうしたゾーンを刺激すると、自律神経が整い、臓器の働きを助ける効果があるとされます。

また、西洋医学の視点から見ても、足裏を刺激することで血流が良くなり、脳へ新鮮な酸素や栄養が行き渡りやすくなる

ことがわかっています。

結果として「頭がスッキリする」「気分が落ち着く」といった効果を感じやすいのです。

 

ふくらはぎを揉むことの力

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。

心臓から最も遠い足の血液を押し戻すポンプの役割を果たしているからです。

• 血流がスムーズになる → 冷えやむくみの改善

• リンパの流れが整う → 老廃物の排出を助ける

• 脳の血流が良くなる → 集中力や記憶力の維持

• 副交感神経が優位になる → リラックス・安眠効果

湯船の中で温まった体で揉むことで、水圧と温かさが血流をさらに促し、終わったあとは足が軽くなり、

心までほっとするのを感じます。

 

父の言葉が私を動かす

「75歳を過ぎたら違うんだよ。」

父の言葉を思い出すたびに、「私は今から準備しておこう」と心に決めたのです。

老化を完全に止めることはできません。

けれど、日々の小さな習慣でそのスピードを和らげることはできるはずです。

足裏を刺激すること、ふくらはぎを揉むこと。

たった数分でも、それが未来の自分を助ける投資になると思うと、自然と今は続けられるのです。

 

老化に立ち向かう「小さな習慣」のすすめ

• 足裏マッサージ → 脳の活性・自律神経の安定

• ふくらはぎケア → 血流改善・疲労回復・安眠

• 軽い運動や散歩 → 筋力維持・気分の安定

• 食事と水分 → フレイル予防

(フレイルとは、加齢によって心身が弱って要介護に近づいていく中間の状態のこと。

適度な栄養や運動、人との交流で防ぐことができることを意味します)

• 人との会話や学び → 認知機能の維持

どれも特別な道具を必要とせず、今日から始められることばかりです。

 

おわりに

老化は誰にでも訪れる自然なプロセスです。

けれどそのスピードや質は、自分の工夫次第で変えることができます。

父の言葉をきっかけに始めた足裏マッサージとふくらはぎケアは、私にとって「未来の自分への贈り物」

になっています。

75歳を迎えたとき、「父が言っていた言葉の意味がわかる」と感じるかもしれません。

それでも「私なりに準備してきたから、まだまだ元気でいられる」と胸を張れるように、今日も湯船で

足とふくらはぎをほぐしながら、静かな時間を楽しんでいます。


 

 

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