こんにちは。
今日は、過去を振り返る中で感じた “ある想い” を、静かに綴ってみたいと思います。
最近、ふとした瞬間に心に浮かぶのです。
「もしこの心の落ち着きと気づきが、もっと早く訪れていたら…」と。
たとえば10年前、40代の頃に今のような視点を持っていたなら、
もっと違う人生を選べたかもしれない。
もっと人とうまく関われていたかもしれない。
そんなふうに思うと、胸がキュッと締めつけられて、
これまでの時間がどこか「もったいなかった」とさえ感じてしまうことがあります。
目次
苦しい経験の中にいた“あの頃の私”
私はこれまで、本当にいろんな経験をしてきました。
信じていた人に裏切られたこと、
誰にも言えずに泣き明かした夜、
努力しても結果が出ず、心が折れそうになった日々。
振り返ってみると、
あの頃の私は、ただただ苦しくて、
「なんでこんなことばかり…」と、いつも心の中で叫んでいました。
でも、時が経ち、少しずつ心が落ち着いてくると、
当時の自分の受け取り方に偏りがあったことにも気づき始めました。
「嫌なことが続く」と思い込んでいたけれど、
もしかしたら、自分の選び方や反応の仕方が、
その出来事をさらに苦しくしていたのかもしれない。
遠回りだったからこそ、たどり着けた“今の自分”
そして今、あの頃の私とは違う場所に立って、こう思うのです。
「この今の心の状態で、もっと若かったら…」
「もっと違う人生を選べていたのではないか」と。
でも同時に、こうも感じます。
この“今の心の在り方”は、あの遠回りの道のりがあったからこそ育ったものなのだと。
泣いて、悩んで、葛藤して、
人に期待しては裏切られ、自分を責めて、
それでも生きてきた。
その繰り返しの中で、ようやくたどり着けた場所。
その時間がなかったら、きっと今の私は、ここにいなかったでしょう。
未熟だったあの頃も、精一杯だった
かつての私は、自分が何もできないことを嫌い、
自信のない自分を、いつも責めていました。
周りと比べては落ち込み、
「私はダメだ」「どうせ変われない」と、自分に対してひどい言葉ばかり投げていた気がします。
でも今になって、あの頃の私も、ただ精一杯だったんだと、そう思えるようになりました。
不器用で未熟だったかもしれないけれど、ちゃんと生きていた。
必死に頑張っていた。
それだけでも、十分だったのかもしれません。
「もう遅い」と感じる気持ちも、嘘じゃない
「人生はいつからでも変えられる」そう言われることがあります。
私自身も、そう信じたい。
けれど現実には、「もう遅いのではないか」と感じる気持ちも、確かに存在します。
時間は有限です。
若い人がどんどん前に進んでいくのを見て、自分だけが取り残されたように感じる日もある。
やり直したくても時間は戻せない！
その現実が、悔しさや焦りとして胸にのしかかってくることもあります。
それでも、私は思うのです。
「今がちょうどいいタイミングだった」
もし、あのとき早く気づいていたら
確かに、そう思う瞬間はあります。
けれど、今だからこそ気づけたこともある。
あの頃はまだ、受け止める準備ができていなかったのかもしれない。
だから私は信じたい。
「遅かった」のではなく、「今がちょうどよかった」のだと。
人それぞれのタイミングがあっていい。
早く咲く花もあれば、ゆっくり時間をかけて咲く花もある。
遅れて芽を出すからこそ、深くしっかりと根を張れる花もあるのです。
今のあなたにしか、できないことがある
今の自分だからこそ、伝えられることがあります。
今の自分だからこそ、寄り添える人がいます。
過去の経験はやり直せなくても、その経験を誰かのために活かすことはできる。
それは、これからの人生において、何よりも大きなギフトになるはずです。
「もう遅い」と思う時間があったとしても、それを“今の私の宝物”に変えていきたい。
そしてこれからは、
「できなかったこと」ではなく、
「これからできること」に目を向けて、歩いていきたいのです。
あなたへ
もし今、「もっと早く気づいていれば」と後悔しているあなたへ。
そして、「もう遅いかもしれない」と不安になっているあなたへ。
どうか、自分を責めないでください。
あなたが気づいた“今”こそが、あなたにとってのスタートです。
歩んできたすべての道は、決して無駄じゃなかった。
そこにあった痛みも、喜びも、戸惑いも、あなたが誰かに優しくなれる理由になっているから。
あなたのペースで、あなたの人生を、これからも大切に歩んでいってください。
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